野球をする子供がいなくなる近未来!
中学校の軟式野球部員数は、2008年に31万人でしたが、14年後の2022年には13万人となり、減少に歯止がかかりません。ボールを投げるのも、打つのもお金がかかる時代になり、気軽に野球ができなくなりました。
近い将来に訪れる「野球界の危機!」を打開すべく、子供たちが野球に触れる環境がないなら「私自身が環境になってやろう!」と『野球未来プロジェクト』を立ち上げました。(大野 倫)
沖縄県内の幼稚園・小学校で「野球型体育授業」を行っています。昨今、子供たちの運動機能やコミュニケーション能力が低下しています。その問題解決として、キャッチボールはとても効果的です。キャッチボールは相手が取りやすいボールを投げることで、他人への思いやりを育むことができます。
沖縄県の貧困児童率は全国一位の37.5%、3人に1人が貧困児童で、2人に1人以上がクラブスポーツに加入できないのが現状です。そのため全員が参加できる授業で、野球に触れることは、運動機能の向上にとても意義があります。
直近は年間約82授業ですが、この活動が広がれば、多くの元プロ野球選手の協力も得られ、さらに子供たちのスポーツ活動が推進します。現在、授業数が制限されるため、行政からの補助はいただいておりません。
主催者:NPO非営利活動法人 野球未来.Ryukyu
所在地:沖縄県うるま市字大田245番地
代表者:大野 倫
●事業内容:沖縄県内での「野球型体育授業」
●事業主体:NPO法人 野球未来.Ryukyu
●活動実績:年間のべ6,000名82授業(2019)
●活用予算:年間600万円(2023)
●支援目標:年間300万円
●資金使途:講師費・移動交通費・野球用具代・チラシ等
【大野倫プロフィール】
沖縄水産高校3年の夏、エースで4番として甲子園に出場。大阪桐蔭の決勝戦までの6試合で773球を連投。大会後、疲労骨折が判明し手術をしたところ、剥離した骨が複数あったという。
これで投手の道は絶たれたが、高校通算18本塁打の長打力を活かし、大学では外野手に転向。最年少で日本代表メンバーに選出される。福岡六大学リーグでは本塁打新記録を出すなど、華々しい活躍をする。
ドラフト会議で巨人から5位指名を受けてプロ入りしたが、一軍での出場機会に恵まれず、ダイエーにトレード移籍。ダイエーでも一軍での出場がないまま退団。
その後、大学職員などを経て、NPO法人 野球未来.Ryukyuを設立して、野球を通じた子供たちの育成に尽力する。